ウスマン・センベーヌ死去

アフリカ映画の巨人、センベーヌがなくなったそうです。
去年『母たちの村』(女児割礼の話)をみたのが最初で最後ですが、素人みたいな役者とヘンテコな編集とはっきりとした政治的メッセージと、若々しいというか、「70超えても絶倫」(性欲というか表現欲のほうで)みたいな人をイメージしてましたが、84歳だったそうです。天寿でしょう。
つい一ヶ月くらいまえに、女性週刊誌の中吊りに女児割礼の話が出ていて、地道な啓蒙活動が実を結んでいるのだという事を感じ、そのときにセンベーヌ監督の事を思い出したところでした。ご冥福をお祈りしつつ、21世紀になってもいまだアフリカが過酷な搾取と終わりなき内戦にあえいでおり、しかも国際社会がそれをさも当然のことというように受けとめている現状には、死んでも死にきれないのではないかなどと考えてしまいます。


ついでにもう一つ。
先日、何年かぶりに水族館劇場駒込までみにいってきました。
劇団が九州に行ったりしていたので久々の東京公演です。
毎回、想いいればかりが強くなります。芝居の内容もそうだし、今回などは、旧い友人を連れてきてくれるのではないかという期待まで。待ち人は来ず。芝居も△。それでもまた来年に期待している自分がいます。
面白い面白くないで観に行ってるわけではないということははっきりしてきました。
変らない、かわれない、緩やかに分解しながら同じ場所を廻る彼らのこれまでとこれから。変わりゆく要素が見えない中で、それでも突然変異を期待してしまうのは、おそらく。。。
友人も、同じような想いで劇団を見ているような気もするし、見ていないような気もします。


水族館劇場は若い元気のいい役者さんがどっと抜けてしまいました。
次回公演がはたしてあるのかどうかも分かりません。