尾崎の偉大さ、或いは、かなしみのおすそわけ

マイミクシーの@さんから、というかこのネタがご縁でマイミクシーになった@さんに頂いたネタです。
有名な替え歌らしいから、院生諸氏はモニタの前で熱唱するっきゃないね☆


「D5の夜」
書きかけの修論と バイトばかりしてる俺
パソコンの前で上の空 届かない夢を見てる
居場所のない研究室のドクター殴りたい
言葉の裏 皮肉を込められ 言われれば逃げ場もない

図書館にこもり 背を曲げながら
言葉の一つも解りあえない文献たちをにらむ
そしてドクターたちは今夜修論の下馬評を立てる

とにかくもう 学校や家には帰りたくない
自分の研究が何なのかさえ 解らず震えているM2の夜

盗んだテーマで走り出す 行く先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだ大学院で
自由を失った気がした M2の夜

冷たい風 冷えた体 人恋しくて
夢見てるマスターの発表を 「ダメだ」と呟き叩き潰す
闇の中 ぽつんと光る 学会発表
一晩あれば書ける業績 ひとの論文まる写し

公募の結末も解らないけど
教授と俺は就職だけ ずっと夢に見てる
教授たちは博論を書けよ書けよと言うが 俺は嫌なのさ

就職活動が俺達の全てならば
なんてちっぽけで なんて意味のない なんて無力なD5の夜

盗んだテーマで走り出す 行く先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
覚えたての学説ふかし 論文をやっつけながら
仕事を求め続けた D5の夜

盗んだテーマで走り出す 行く先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだ大学院で
自由になれなかった D5の夜